洋室の床。窓からの光が床に映り込み、手前にドアの取っ手

先に結論を書きます。フロアコーティングをやってよかったと感じやすいのは、大きく4つです。汚れが膜の上に乗るので拭き掃除が楽になること、床の見栄えが変わること、ワックスの塗り直しを前提にしなくてよいこと、そして膜の選び方で滑りにくさを足せることです。この記事では、宮崎県の中古マンションに施工したお客様の実例を1件はさみながら、それぞれがどう変わるのかを書きます。一方で、掃除そのものがいらなくなるわけではありません。変わるのは掃除にかかる手間と力です。ここを知ったうえで決めると、施工したあとの満足につながりやすくなります。

やってよかったと感じやすい4つのこと

変わることどう変わるか
拭き掃除が楽になる汚れが床材ではなく膜の上に乗るので、強くこすらなくても拭き取りやすくなります
床の見栄えが変わる施工前に使用感やワックスの残りがあった床ほど、変わり方が分かりやすくなります
ワックスの塗り直しを前提にしなくてよい塗り直しのたびに家具を動かし、乾くまで部屋を空ける段取りを繰り返さずに済みます
滑りにくさを足せる厚膜は滑り止め、中膜は軽い滑り止めというように、膜の厚みで度合いを選べます

感じ方は、施工前の床の状態と暮らし方で変わります。まず実例から見ていきます。

実例:宮崎県の中古マンションで、ワックスを洗浄してからガラスコーティング厚膜

宮崎県の中古マンションで、入居後、家具を入れる前の床に施工した例です。高齢のご両親がお住まいのお宅で、床に残っていたワックスを洗浄で落としたうえで、ガラスコーティング厚膜を施工しました。

  • 施工後:床の見栄えがかなりよくなり、掃除も拭き掃除が楽になりました
  • 施工して2日後:床の上で、すり足で滑り具合を確かめていただきました。すり足とは、足の裏を床から離さずに、床の上を滑らせるように歩く確かめ方です。お客様は「確かに何もない時より滑りにくくなっている」と実感されました
  • 施工して半年後:確認したところ、問題ないとのことでした

これは、このお宅での1件の実感です。滑りにくさは膜の厚みで変わるので、どのお宅でも同じ感じ方になるとは限りません。選び方は、あとの節で書きます。

拭き掃除が楽になる理由と、続ける手入れ

洋室の床。右手にドアの枠

床にコーティングの膜があると、ほこりも飲みこぼしも食べこぼしも、床材ではなく膜の上に乗ります。床材に染み込まないので、乾いたフロアワイパーや固く絞った布で軽く拭くだけで取りやすくなります。強くこすらずに済むぶん、かがむ回数と力を入れる場面が減ります。

ただし、汚れが付かなくなるわけではありません。掃除は続けます。続けるときの手入れは、次のとおりです。

  • ふだんは、乾いたフロアワイパーで軽く拭く
  • 汚れが出たら、中性洗剤を薄めて使い、拭き取りにはマイクロファイバークロスのような柔らかい布を使う
  • デッキブラシのような硬いものでこすらない。コーティングを剥がしやすくなるため推奨しません

強くこすらずに済むので、コーティング自体も劣化しにくくなります。ほこりと床掃除の順番は床のハウスダスト対策とフロアコーティングに詳しく書いています。

ワックスの塗り直しを前提にしなくてよい

ワックスは、半年に一度ほどの塗り直しが目安です。1〜2年もつ場合もあります。どちらにしても、塗り直すたびに家具を動かし、乾くまで部屋を空けることになります。コーティングは、この塗り直しを前提にしません。家具を動かして部屋を空ける機会が減るのは、暮らす側にとっての変化です。

中古住宅では、床にワックスが残っていることがあります。その場合は、先に洗浄で落としてから施工します。実例のお宅も、この流れでした。ワックスとの違いはフロアコーティングとワックスの違いに、中古で施工するタイミングの違いは入居前と入居後のフロアコーティングにまとめています。

滑りにくさは、膜の選び方で変わります

床に使うのはガラスコーティングだけです。そのガラスコーティングの中に、膜の厚みで分かれる厚膜・中膜・薄膜があり、どれもガラスコーティングであることは変わりません。滑りにくさで選ぶのは、このうち厚膜と中膜です。

求めるもの選ぶもの
滑り止めガラスコーティング厚膜
軽い滑り止めガラスコーティング中膜

つまり、コーティングをすると一律に滑りにくくなるのではなく、膜の厚みで滑りにくさの度合いを選べます。実例のお宅は、ガラスコーティング厚膜を施工しました。そのうえで、靴下やスリッパで歩けば滑ることはありますし、ぬれた床は足を取られやすくなります。こぼしたらすぐ拭く、という暮らしの工夫とあわせて、床の条件をひとつ良くできるのが、膜を選べるよさです。高齢の家族がいる家での考え方は高齢者と住む家のフロアコーティングに、膜の種類そのものの違いはフロアコーティングの種類と特徴にあります。

やってよかったと感じるかは、期待していたことでも変わります

期待していたこと実際に変わること
掃除がいらなくなる掃除は続けますが、拭き取りが楽になり、1回の手間と力が減ります
傷がまったくつかなくなる傷がつきにくくなります。強くこすらない手入れとあわせると、膜も保ちやすくなります
ずっと同じ状態が続く持ちの長さは、床材、日当たりと湿度、歩く回数で変わります。年数は環境により変動します

変わることを知ったうえで施工すると、感じ方のずれが小さくなります。施工する前に確かめておきたい点はフロアコーティングの後悔4パターンに、項目ごとの利点と注意点はフロアコーティングのメリットとデメリット8項目に、施工しなくてよい床の条件はフロアコーティングはいらない?にまとめています。部位ごとの金額は単品ごとの価格表で先に確認できます。

よくある質問

フロアコーティングをやってよかったと感じやすいのは、どんな点ですか?

拭き掃除が楽になること、床の見栄えが変わること、ワックスの塗り直しを前提にしなくてよいこと、膜の選び方で滑りにくさを足せることの4つです。どれが大きく感じられるかは、施工前の床の状態と暮らし方で変わります。

やってよかったと感じる状態は、どのくらい続きますか?

持ちの長さは、床材、日当たりと湿度、歩く回数などの環境により変動するので、年数は書けません。実例のお宅では、施工して半年後に確認したところ、問題ないとのことでした。強くこすらない手入れを続けるほど、膜は保ちやすくなります。

中古住宅でも、施工してよかったと感じられますか?

実例も中古マンションで、見栄えがかなりよくなり、掃除も拭き掃除が楽になりました。前の住人のワックスなどが残っている床は、洗浄で落としてから施工するので、そこから確認します。入居後でも、家具を入れる前なら床全体に手を入れやすくなります。

厚膜と中膜は、どちらを選べばいいですか?

滑り止めを重視するなら厚膜、軽い滑り止めで足りるなら中膜です。どちらもガラスコーティングです。歩き方や部屋の使い方で合う度合いが変わるので、見積もりの段階で暮らし方を伝えて決めてください。

コーティングをすれば、掃除はしなくてよくなりますか?

掃除は続けます。汚れは膜の上に着くので、強くこすらなくても取りやすくなる、というのが変わる点です。ふだんは乾いたフロアワイパーで軽く拭き、汚れたら中性洗剤と柔らかい布を使ってください。

高齢の親が住む家でも、施工してよかったと感じられますか?

実例のお宅も、高齢のご両親がお住まいです。施工して2日後に、すり足で滑り具合を確かめていただき、何もないときより滑りにくくなっていると実感されました。ただ、膜の厚みで度合いは変わるので、家族の様子を伝えたうえで選んでください。

まとめ

フロアコーティングをやってよかったと感じやすいのは、拭き掃除が楽になること、床の見栄えが変わること、ワックスの塗り直しを前提にしなくてよいこと、膜の選び方で滑りにくさを足せることの4つです。宮崎県の中古マンションの実例では、ワックスを洗浄して落としたうえでガラスコーティング厚膜を施工し、見栄えがかなりよくなり、掃除も拭き掃除が楽になりました。施工して2日後には、すり足で確かめて、何もないときより滑りにくくなっていると実感されました。掃除は続けますが、汚れが膜の上に乗るぶん、強くこすらずに済みます。中性洗剤と柔らかい布で手入れを続けるほど、膜は保ちやすくなります。