先に結論を書きます。中古住宅でも、住みながらフロアコーティングはできます。新築の入居前と違うのは、施工の前に洗浄やワックス剥がしなどの下処理が入ることと、先に現地を確認して、施工する範囲や家具の扱いを相談して決めることです。家具は、相談のうえで動かす場合もあります。施工した部屋は完全に硬化するまで入れず、硬化の目安は24時間です。この記事では、新築の入居前との違い、中古住宅の床で気づけること、住みながら施工するときの進め方、施工の日の過ごし方、施工したあとの手入れの順に書きます。
新築の入居前との違いは、下処理と相談して決めること
中古住宅の床には、前の住人の暮らしや年数の分だけ、使用感があります。そこに住みながら施工するので、家具も生活もそこにあります。この2つが、新築の入居前との違いです。
| 項目 | 新築の入居前 | 中古住宅で住みながら |
|---|---|---|
| 床の状態 | 新品の床 | 使用感や、ワックスの残りがあることがある |
| 施工の前 | 下処理なしで施工に入れる | 洗浄やワックス剥がしなどの下処理をしてから施工する |
| 家具 | 家具がなく、全面を一度に施工できる | 相談のうえで、動かす場合もある |
| 施工中の生活 | 入居前なので、生活と重ならない | 施工した部屋に入れない時間がある |
どちらの場合も、先に現地を確認してから、範囲を相談して決める点は同じです。入居前と入居後で、工程や費用の構成がどう変わるかは入居前と入居後のフロアコーティングにまとめています。この記事は、中古住宅に住んでから施工する場合に絞ります。
中古住宅の床は、先に洗浄やワックス剥がしをします
中古住宅の床には、これまでの暮らしの汚れや、前の住人が塗ったワックスが残っていることがあります。コーティングの前に、洗浄で汚れを落とし、ワックスが残っていれば剥がします。ワックスの層が残ったままだと、コーティング剤が密着しにくくなることがあるためです。この下処理のあとに、コーティングを施工します。
下処理の内容は、床の状態で変わります。どこまで必要かは、現地で床を見て決めます。ワックスを剥がす作業は剥離とも呼ばれ、コーティングとワックスの違いはフロアコーティングとワックスの違いにまとめています。下処理が金額に含まれるのか別なのかは、見積書で確かめる点のひとつです。見る項目はフロアコーティングの見積もり比較の項目4に書いています。
下処理のあとに施工するのは、床用のガラスコーティングです。膜の厚みで厚膜・中膜・薄膜に分かれ、どれもガラスコーティングであることは変わりません。種類ごとの違いはフロアコーティングの種類と特徴にあります。
施工の前に、床で気づけること
床の状態は、現地で確認して決めます。そのうえで、ふだんの暮らしの中でも気づける手がかりがあります。
| 床で見えること | 現地確認で見ること |
|---|---|
| 窓際や日の当たる場所の、白っぽい曇りやまだら | 洗浄でどこまで整えるか |
| 場所によって艶が違う | 部屋ごとの状態と、施工する範囲 |
| 黄ばんで見える、ムラがある | ワックスが残っているか。古いワックスの層が残ると、黄ばみやムラの原因になります |
| 目立つ傷、床板の反りや隙間 | コーティングで対応できる状態か。反りや隙間は先に補修が必要です |
コーティングは、今ある深い傷を消す施工ではありません。これから付く汚れや傷をつきにくくして、床の状態を保ちやすくする施工です。気になる場所があれば、現地確認の前に写真を撮っておくと、相談のときに伝えやすくなります。
住みながら施工するときの進め方
住みながらの施工は、現地確認から始まります。床の状態や家具の置き方、ふだん使う部屋を見たうえで、次のことを相談して決めます。
- 施工する範囲(どの部屋やフロアまでか)
- 家具の扱い
- 下処理の内容(洗浄やワックス剥がしなど)
施工中に使えなくなる範囲と日数は、見積もりの段階でお伝えします。流れにすると、次の順になります。
- 現地確認
- 範囲や家具の扱いなどを相談して決める
- 洗浄やワックス剥がしなどの下処理
- コーティングの施工
- 施工した部屋は、完全に硬化するまで入らない(目安は24時間)
家具は、相談のうえで動かす場合もあります
家具を必ず動かす、または動かさない、とは決まっていません。現地確認のあとに、相談して決めます。動かしにくい大きな家具や、置き場所を変えたくない物があれば、現地確認のときに伝えてください。
範囲は、部屋やフロアを区切って決めます
住みながらの施工は、部屋やフロアを区切って進めます。全室でなくてもかまいません。部屋ごとに範囲を選べるので、使う回数の多い部屋を先に頼み、ほかの部屋はあとから追加する、という頼み方もできます。部位ごとの金額は単品ごとの価格表で先に確認できます。
宮崎県の中古マンションで、LDKと廊下を施工した記録は宮崎県のマンションで床を施工した記録にあります。中古住宅の水まわりを住みながら施工する場合は中古住宅の水まわりコーティングで書いています。
施工の日の過ごし方
施工した床は、完全に硬化するまで歩けません。硬化の目安は24時間です。その間、施工した部屋には入れないので、住みながらの場合は、施工した部屋が硬化するまで別の部屋で過ごします。
廊下は、部屋どうしをつなぐ通り道です。施工の前に、次の3つを確かめておくと、当日が楽になります。
- トイレや洗面所、玄関までの通り道が、施工する部屋や廊下と重なるか
- 施工した部屋が使えない間、食事をする場所と寝る場所をどの部屋にするか
- ペットや小さな子どもが、施工した部屋に入らないようにする工夫
使えない範囲と日数は見積もりの段階でお伝えするので、その範囲に合わせて、過ごす部屋を先に決めておくと安心です。
施工したあとの手入れ
コーティングをしても、掃除は必要です。ほこりも汚れも、これまでどおり床に落ちます。変わるのは、汚れがコーティングの上に着くので取りやすく、力を入れてゴシゴシこする必要がないことです。強くこすらずに済むぶん、コーティング自体も劣化しにくくなります。
- ふだんは、掃除機や乾いたフロアワイパーで軽く掃除する
- 汚れが出たら、中性洗剤を薄めて使う
- 拭き取りには、マイクロファイバークロスのような柔らかい布を使う
- デッキブラシのような硬いものでこすらない。コーティングを剥がしやすくなるため推奨しません
よくある質問
中古住宅でも、フロアコーティングはできますか?
できます。中古住宅は、施工の前に洗浄やワックス剥がしなどの下処理が入ります。そのあとにコーティングを施工します。下処理の内容は床の状態で変わるので、現地確認で決めます。
住みながらでも施工できますか?
できます。部屋やフロアを区切って施工し、施工した部屋は完全に硬化するまで入れません。硬化の目安は24時間です。使えない範囲と日数は、見積もりの段階でお伝えします。
家具は動かしてもらえますか?
相談のうえで、動かす場合もあります。必ず動かす、または動かさない、とは決まっていないので、現地確認のあとに相談して決めます。
前の住人のワックスが残っていても、施工できますか?
できます。ワックスが残っている床は、剥がしてから施工します。ワックスの層が残ったままだと、コーティング剤が密着しにくくなることがあるためです。
施工した日、床はいつから歩けますか?
完全に硬化するまで、施工した部屋には入れません。硬化の目安は24時間です。住みながらの場合は、その間、別の部屋で過ごします。
家じゅうの床を施工しないといけませんか?
全室でなくてかまいません。現地確認のあとに、範囲を相談して決めます。部屋ごとに範囲を選べるので、先に頼む部屋と、あとから追加する部屋を分ける頼み方もできます。
費用はどのくらいかかりますか?
床の状態や範囲によって変わるため、この記事には書いていません。部位ごとの金額は単品ごとの価格表で確認できます。
まとめ
中古住宅でも、住みながらフロアコーティングはできます。施工の前には、洗浄やワックス剥がしなどの下処理が入り、そのあとにコーティングを施工します。家具は相談のうえで動かす場合もあり、どちらにしても、現地を確認してから、範囲を相談して決めます。施工した部屋は、完全に硬化するまで入れません。硬化の目安は24時間なので、通り道と過ごす部屋を先に決めておくと当日が楽になります。施工したあとも掃除は必要ですが、汚れがコーティングの上に着くぶん、強くこすらずに済みます。