先に結論を書きます。中古住宅や住みながらの家の水まわりは、まず洗浄や研磨で今ある汚れを落とし、そのあとにコーティングで汚れをつきにくくする、という順番で考えると分かりやすいです。家具は動かさず、今の状態で施工できる範囲で進めます。この記事は、洗浄と研磨の範囲、中古住宅のカビの扱い、住みながらでも施工できる範囲、コーティングの効果、施工したあとのお手入れの順にまとめます。
中古住宅の水まわりは、まず洗浄や研磨で汚れを落とします
中古住宅や住みながらの家の水まわりには、これまでの使用や年数の分だけ、水垢や皮脂、カビといった汚れが積み重なっています。新築の入居前と同じように、コーティングだけを施工しても、下地に汚れが残ったままでは仕上がりが変わってしまいます。中古住宅で先に洗浄や研磨の工程が入るのは、このためです。
洗浄と研磨、それぞれの範囲
| 場所 | 工程 |
|---|---|
| トイレ | 洗浄 |
| 浴槽 | 洗浄 |
| キッチンシンク | 洗浄・研磨 |
| 蛇口 | 洗浄・研磨 |
| シャワーヘッド | 洗浄 |
洗浄は、水道水に含まれるミネラル分による水垢や、カルシウムやシリカのスケールを落とす工程です。汚れの種類によって使う薬剤が変わります。キッチンシンクと蛇口は、洗浄だけでは落ちない汚れが残っている場合に、表面を研磨で磨き直すこともできます。金額は汚れの状態によって変わるため、この記事には書いていません。
中古住宅のカビは、除カビと防カビをあわせて施工します
新築の水まわりは防カビコーティングだけで足りることが多いのですが、中古住宅や住みながらの家では、すでにカビが出ていることがあります。その場合は、先に除カビでカビを落とし、そのうえで防カビコーティングを施工する流れになります。
住みながらでも施工できる範囲
家具は動かさずに、今の状態のまま施工できる範囲で進めます。水まわりはもともと家具が少ない場所なので、この点で範囲が制限されにくい場所です。フロア(床)は部屋にある家具の配置によって、施工できる範囲が変わります。
洗浄・研磨のあと、コーティングで汚れをつきにくくします
洗浄や研磨で汚れを落としたあとにコーティングを施工すると、被膜ができるぶん、そのあとに付く汚れは被膜の上に乗るようになります。同じ汚れでも、下地に直接すり込まれるよりは落としやすくなる、という関係です。ただし、汚れが二度と付かないわけではありません。時間がたてば新しい汚れは付きますが、被膜がある分、こすらなくても落ちる場面が増えます。
水まわりは、保護性能を重視したセラミックコーティングを中心に選ばれることが多い部位です。部位ごとの効果は浴室コーティングの効果やキッチンシンクのコーティングは必要かにまとめています。部位ごとの金額は単品ごとの価格表で確認できます。
施工したあとのお手入れ
施工したあとも掃除は必要です。皮脂も水垢も、これまでどおり面に付きます。変わるのは、汚れが被膜の上に乗るので、力を入れなくても拭き取りやすくなることです。
使う洗剤は中性洗剤を選び、水分の拭き取りにはマイクロファイバークロスのような柔らかい布を使います。デッキブラシのような硬いものでこすると、コーティングを剥がしやすくなるため推奨しません。強くこすらなくても汚れが落ちるぶん、コーティング自体も劣化しにくくなります。
浴槽まわりの施工前後の様子は大分県のお宅で浴槽とお風呂台を施工した記録、床の施工前後は宮崎県のマンションで床を施工した記録で、写真を並べて確認できます。ハウスコーティング全体の範囲はハウスコーティングとはにまとめています。
よくある質問
中古住宅でもコーティングは施工できますか?
できます。中古住宅は、施工の前に洗浄や研磨で今ある汚れを落とす工程が入ります。浴室にカビが出ている場合は、除カビとあわせて防カビコーティングを施工します。
住みながらでも施工できますか?
できます。家具は動かさず、今の状態のまま施工できる範囲で進めます。水まわりはもともと家具が少ない場所なので、範囲が制限されにくい場所です。
洗浄や研磨だけで汚れは落ちますか?
汚れの種類や状態によります。落としきれなかった汚れも、コーティングを施工しておけば被膜の上に乗るようになるので、そのあとは拭き取りで対応しやすくなります。
中古住宅の浴室のカビはどう対応しますか?
先に除カビ処理でカビを落とし、そのうえで防カビコーティングを施工します。カビが出ていない新築の防カビだけの施工とは、工程の順番が変わります。
費用はどのくらいかかりますか?
洗浄や研磨の内容によって変わるため、この記事には書いていません。コーティングの部位ごとの金額は単品ごとの価格表で確認できます。
まとめ
中古住宅や住みながらの家の水まわりは、まず洗浄や研磨で今ある汚れを落とし、そのあとにコーティングで汚れをつきにくくする、という順番で考えると分かりやすいです。家具は動かさず、今の状態のまま施工できる範囲で進めます。中古住宅の浴室にカビが出ている場合は、除カビとあわせて防カビコーティングを施工します。施工したあとも掃除は必要ですが、汚れは被膜の上に乗るぶん、拭き取りやすくなります。