施工前のキッチンのシンクです。奥に金属のかごが置かれ、底の左側に細かい水滴が集まっています
施工後の同じシンクです。排水口と右奥のシールの位置が施工前と同じで、奥のかごは外してあります。水滴は付いていません。底の深い傷は残っています

先に結論を書きます。シンクのコーティングをやってよかったと感じやすいのは、大きく4つです。水をはじくこと、きれいな状態が続きやすいこと、汚れが膜の上に乗って落としやすくなること、そしてキッチン全体ではなく気になるシンクだけを単品で始められることです。この記事では、鹿児島県のお宅のキッチンのシンクに施工した実例を1件はさみながら、それぞれが何を指すのかを書きます。施工して1か月後には、お客様から「やってよかった」という言葉をいただきました。一方で、掃除がいらなくなるわけではありません。変わるのは、掃除にかかる手間と力です。ここを知ったうえで決めると、施工したあとの満足につながりやすくなります。

やってよかったと感じやすい4つのこと

変わることどう変わるか
水をはじくシンクに水がかかっても、水滴がはじかれて流れやすくなります
きれいな状態が続きやすい水垢などが面に直接こびりつきにくくなるので、きれいな状態を保ちやすくなります。拭き取りを続けるほど、保ちやすくなります
汚れが落としやすい汚れが面ではなく膜の上に乗るので、強くこすらなくても落としやすくなります
気になるシンクだけを単品で始められるキッチンのうち、汚れが目立つシンクだけを選んで施工できます

感じ方は、施工前のシンクの状態と使い方で変わります。まず実例から見ていきます。

実例:鹿児島県のお宅のシンクで、施工から1か月後にいただいた言葉

鹿児島県のお宅で、キッチンのシンクに施工した例です。冒頭の2枚が、施工前と施工後の同じシンクです。

お宅は新築マンションで、入居して半年ほどたったころにご連絡をいただきました。想定より忙しい日が続き、使ったあとの拭き上げまで手が回らないままでいるうちに、気づくとシンクに傷と水垢がかなりついていたとのことです。

施工の前に、2つのことをお伝えしました。深い傷は、コーティングでは消せません。一方で、膜でシンクの面を覆うので、傷がそれ以上深くなりにくいよう保護できます。この2つをご了承いただいてから、施工しています。施工後、小さな傷は一部消えましたが、深い傷は事前にお伝えしたとおり残っています。水垢は、洗浄できれいに落ちました。

施工のあと、お客様は「入居前にやっておけばよかった」とおっしゃっていました。

施工して1か月後に、様子をうかがう連絡をしました。お客様からは、水のはじきもよく、きれいに維持できているとのお話があり、「やってよかった」とも言っていただけました。

これは、このお宅での1件の実感で、確認したのは施工から1か月後の時点です。シンクの状態や使い方によって、感じ方は変わります。

新築のうちに施工する場合の考え方は、新築の水まわりコーティングは必要かにまとめています。キッチンのほか、浴室・洗面台・鏡・トイレも場所ごとに見ています。

水をはじき、きれいが続くと感じる理由と、続ける手入れ

シンクにコーティングの膜があると、水滴も、水垢などの汚れも、シンクの面ではなく膜の上に乗ります。面に直接こびりつくより落としやすくなり、強くこすらずに済みます。

ただし、汚れが付かなくなるわけではありません。拭き取りをしなければ、膜の上にも水垢はできます。掃除は続けます。続けるときの手入れは、次のとおりです。

  • 使ったあとは、シンクの水分を、マイクロファイバークロスのような柔らかい布で拭き取る
  • 汚れが出たら、中性洗剤を使う
  • たわしやメラミンスポンジでこすらない。コーティングを剥がしやすくなるため推奨しません

強くこすらなくても汚れが落ちるので、コーティング自体も劣化しにくくなります。シンクの汚れの種類(水垢・もらいサビ・ぬめり)と、どこまで施工するかはキッチンシンクのコーティングは必要かにまとめています。

水をはじくと、水垢がつきにくくなる流れ

シンクの水垢は、水道水に含まれるミネラル分が、水滴のまま乾いて残ったものです。コーティングの膜があると、水滴がはじかれて流れやすくなり、乾くまで面にとどまる水が減ります。そのぶん、水垢のもとが残りにくくなり、水垢がつきにくくなります。

ただし、水がかかるたびに水滴が流れ切るわけではありません。流れ残った水滴は、使ったあとの拭き取りで取ってください。拭き取りまで続けると、水をはじく状態も、きれいな状態も、保ちやすくなります。

今ある汚れは、先に落としてから始めます

コーティングは、汚れが残ったままの面に重ねると、仕上がりが変わってしまいます。だから、水垢などが固まって残っているシンクは、先に洗浄で落とし、そのうえで施工します。すでに水垢が付いているシンクでも、この順番なら始められます。

キッチンのうち、気になるシンクだけを単品で始められます

キッチンは、シンク・天板・コンロまわり・レンジフードの4か所に分かれています。シンクはそのうちのひとつで、単品でも頼めます。水を使う回数が多く、汚れが目立つのがシンクなら、そこから始められます。部位ごとの内容は単品ごとの価格表で先に見られます。キッチン全体の下地処理の考え方はキッチンのコーティングは必要かにあります。

変わり方を大きく感じやすいシンクと、小さく感じやすいシンク

変わり方を大きく感じやすいのは、蛇口の根元や排水口のまわりに白い水垢が目立ってきたシンクや、自炊が多くシンクを使う回数が多いお宅です。水を使う回数が多いほど、水垢が積み重なる機会が増えるぶん、拭き取りが楽になる場面も増えます。

反対に、使うたびに水気を拭き取る習慣がすでにあり、水垢がほとんど出ないシンクでは、変わり方は小さく感じられます。そのシンクでも、汚れが膜の上に乗るので、拭き取りに使う力は少なく済みます。

やってよかったと感じるかは、期待していたことでも変わります

掃除がいらなくなるわけではありません。掃除は続けますが、汚れが膜の上に乗るので拭き取りが楽になり、1回の手間と力が減ります。

変わることを知ったうえで施工すると、感じ方のずれが小さくなります。浴室の実例は水まわりのコーティングをやってよかった理由に、床の「やってよかった」はフロアコーティングをやってよかった理由にまとめています。

よくある質問

シンクだけを施工することはできますか?

できます。キッチンのうち、シンクは単品で選べる項目のひとつです。天板・コンロまわり・レンジフードも、必要に応じて足せます。

すでに水垢が付いているシンクでも、施工できますか?

できます。水垢などが固まって残っている場合は、先に洗浄で落としてから施工します。汚れの状態で落ち方は変わるので、施工の前に状態を確認します。

やってよかったと感じる状態は、どのくらい続きますか?

どのくらい続くかは、ガラスコーティングかセラミックコーティングかといった剤の種類と、使う頻度、水はねの量、手入れの頻度などの使い方・環境によって変わります。どの剤が向くかは、施工前にシンクの状態を見てご提案します。強くこすらない手入れを続けるほど、膜は保ちやすくなります。

まとめ

シンクのコーティングをやってよかったと感じやすいのは、水をはじくこと、きれいな状態が続きやすいこと、汚れが膜の上に乗って落としやすくなること、キッチン全体ではなく気になるシンクだけを単品で始められることの4つです。掃除は続けますが、使ったあとの拭き取りと中性洗剤での手入れを続けるほど、膜は保ちやすくなります。