浴室のシャワー水栓まわり。レバー式の混合栓とシャワーヘッド、ホースが壁に取り付けられています

浴槽、壁、床、鏡、洗面台、シンク、調理台、レンジフード、コンロ、トイレ。これまでの記事では、水まわりの主な部位を1つずつ取り上げてきました。ですが実際に現場を見せていただくと、この一覧に入っていない場所にも、汚れがはっきり目立っていることがあります。浴室のシャワー水栓とシャワーヘッド・ホース、浴室ドアの枠まわり、洗面台の蛇口、キッチンの蛇口です。面積は小さいのに、毎日手が触れる場所なので、汚れの付き方にも独特の癖があります。この記事では、この4か所を順番に見ていきます。

浴室のシャワー水栓とシャワーヘッド・ホース

シャワー水栓のレバーやハンドルの根元、シャワーヘッドの吐水面には、白い水垢がつきやすい場所です。水が伝って乾く、という動作が1日に何度も繰り返される場所だからです。ホースも、表面の細かい溝に水垢が入り込み、触るとざらついてきます。

この白い水垢の正体と、なぜ拭いても取れにくくなるのかという仕組みは、浴室の鏡のウロコが取れない理由で書いた内容と同じです。水道水に溶けていた成分が、乾くたびに同じ場所へ残って重なっていきます。鏡のように面が大きくないぶん見過ごされがちですが、水栓やホースでも起きていることは変わりません。

同じ浴室の別のシャワー水栓。壁の色や照明の位置が異なる浴室です

浴室水栓は、単品ごとの価格表にも行がある部位です。保護性能重視はガラスコーティングGNL、バランスはガラスコーティング88FAG、手軽な防汚は超撥水コーティングから選べます。手軽な防汚にあたる超撥水コーティングは、膜をつくるコーティングではなく、汚れの付きにくさだけに振ったお手軽なタイプです。他の2つと同列に並べて優劣を比べるものではありません。

被膜ができるぶん、水垢は付きにくく、ついても被膜の上に乗るので落としやすくなります。ただし、水がかかること自体は変わりません。日々の拭き取りと組み合わせて、差が出てくる場所です。

浴室ドアの枠まわり

浴室のドア。上部にアルミ枠とタオル掛けのフックが並び、右手にすりガラスの扉があります

浴室ドアでは、アルミなどの枠やガラス面に水垢や石けんカスがつきます。レールの溝は水が溜まりやすいうえに凹凸があるため、拭き上げが後回しになりがちな場所です。コーティングの対象になるのは、この枠やガラスなど硬い面です。

別の浴室のドア。アルミ枠とすりガラスの扉、取っ手が写っています

浴室ドアの枠やガラス面は、単品ごとの価格表に行がありません。素材や状態がお宅ごとに違うため、使う剤は現地で見てから決めます。詳しくは浴室の壁のコーティングは必要かもあわせてご覧ください。

キッチンの蛇口

キッチンのシンクと蛇口。奥に浄水器の吐水口が並んで設置されています

キッチンの蛇口は、水垢に加えて油はねが混ざるところが、浴室やトイレの水栓と違う点です。毎日何度も使う場所なので、汚れが付く回数そのものが多くなります。レバーの根元や、浄水器を併設している場合はその継ぎ目にも汚れがたまりやすくなります。

別のお宅のキッチン。シンクと蛇口、天板の一部が写っています

キッチンはシンクや天板には単品ごとの価格表の行がありますが、蛇口単体の行はありません。シンクとあわせて相談するか、蛇口だけを見てもらうか、どちらも選べます。範囲や素材の話はキッチンシンクのコーティングは必要かに書いています。

洗面台の蛇口

洗面台の蛇口。吐水口とレバーハンドルが壁付けで設置されています

洗面台の蛇口には、歯磨き粉や整髪料、化粧品の飛沫と水垢が一緒に付きます。洗面台のボウルや天板については洗面台のコーティングは必要かで書きましたが、蛇口そのものは価格表に単品の行がなく、ボウルや天板とは別に現地で状態を見る部位です。

別の洗面台の蛇口。同じ壁付けタイプで、隣にもう1つ栓が並んでいます

場所によって、コーティングでできることが変わります

ここまで見てきた4か所のうち、単品ごとの価格表に行があるのは浴室水栓だけです。浴室ドアの枠、キッチンの蛇口、洗面台の蛇口は行がなく、使う剤も範囲も現地で決まります。だからといって施工できないという意味ではありません。単品の価格表に載っている部位でも、コーティング剤の組み合わせは自由に変更できます。行のない場所は、その延長で現地確認かLINEでのご相談から始まる、というだけの違いです。

掃除そのものが不要になるわけではありません。コーティングをしても、拭き掃除をしなければ水垢はできます。ただし汚れはコーティングの上に乗るので、力を入れてこすらなくても取りやすくなり、結果として面が傷みにくくなります。使う洗剤は中性洗剤、水分の拭き取りはできればマイクロファイバークロスのような柔らかい布を使ってください。デッキブラシのような硬いものは、コーティングを剥がしやすくするため、これらの場所にはおすすめしません。

どれくらいもつかは、水の当たり方や換気、拭き取りの頻度によって変わります。数字を一律にお伝えできる部位ではありません。

よくある質問

シャワー水栓の白い汚れは、コーティングで防げますか?

付かなくなる、とは言えません。被膜ができるぶん水垢が付きにくくなり、ついても落としやすくなります。水がかかること自体は変わらないので、日々の拭き取りと組み合わせてご利用ください。

浴室ドアの枠やレールの水垢も、コーティングで防げますか?

枠やガラス面は水栓と同じように水垢や石けんカスがつきやすい場所です。素材や状態がお宅ごとに違うため単品の価格表には行がなく、現地で見てから使う剤と範囲を決めます。

キッチンや洗面台の蛇口だけ、単品で頼むことはできますか?

できます。ただしどちらも単品ごとの価格表には行がなく、現地で状態を見てから使う剤と範囲を決めます。まずは現地確認かLINEでのご相談からになります。

これらの場所は、何年くらいもちますか?

水の当たり方や換気、拭き取りの頻度によって変わるため、年数を一律の数字ではお伝えできません。同じお宅の中でも、水栓とドアの枠では条件が違います。

まとめ

浴室のシャワー水栓とシャワーヘッド・ホース、浴室ドアの枠、洗面台とキッチンの蛇口は、これまでの部位別の記事では扱ってこなかった場所です。面積は小さくても、毎日手が触れるぶん汚れの付き方には独特の癖があります。浴室水栓は単品ごとの価格表に行があり、ガラスコーティングGNL、ガラスコーティング88FAG、超撥水コーティングから選べます。浴室ドアの枠、キッチンと洗面台の蛇口は価格表に行がなく、素材や状態を見てから使う剤と範囲を決めます。水まわりコーティングは必要かもあわせてご覧いただくと、水まわり全体の優先順位を場所ごとに比べられます。範囲や金額の目安は単品ごとの価格表で確認できます。